この前、新年早々にセミアコのジャックを交換した。救出方法を含めて紹介。
セミアコのジャックのナットが外れて、ボティ内にジャックが落ち込む事件が何度も発生した為、ジャックを救出して半田付けして・・・。
←これ、セミアコ(Epiphone SHERATON II)
ナットが外れてジャックがボディ内に・・・ ↑
初めてジャックが落ち込んだ時は、ギターのボディの大手術が必要か!と思ったけど、色々調べると、ボディに穴を空けなくても引っ張り出して取り付けできるんやね。
それからも何度かナット緩んだり、ジャックが落ち込んだりして、その都度自分で対応したけど、いいかげん疲れた。
で、よくよくジャックを見てみると、ジャック側のネジ山に傷があって嚙み合わせが悪く、ナットがちゃんと締まりきってない事を発見。
なるほどー、あかんやん!
また、ジャックの凸部の飛び出し量が少ないのも気になるし。
という事で、ジャックを新たに購入して付け替えた(ジャックが落ちただけなら、付け替える必要ないけど)。
ジャックをセミアコボディ内から救出・取付する方法を含めて簡単に紹介。
(アコギ・フルアコや、他のトラブルでも応用できるかと)
ジャック購入
ジャックに問題なく、ただボディに落ち込んだだけなら、わざわざ新しいの買う必要ないけど、ネジ山に問題があったので購入した。
SWITCHCRAFT ( スイッチクラフト ) / L11 を購入。
通常のより少しだけネジ部が長いロングタイプ。
取り付けたら1.5mm程度飛び出すかな。
👆サウンドハウス、送料無料だったので助かった(送料無料でないジャックもある)
ジャックの救出・取付
①落ち込んだジャックを取り合えず一旦Fホールから引き出す。下の写真参照
アコギ内にピックが落ちた時と同様に、ひっくり返してボディを揺すって、なんとか引き出すべし。ギターをさんざん揺すっても出ない事もあるが根気よく。ピンセットと懐中電灯はあった方が良い。ピックガードも外した方が出しやすい。
②ジャックを取り替える場合は、ここで付け替える。
(次の項 ※ 参照)
ジャックを交換しない場合は③へ
③適当なワイヤーをジャック穴に入れて、Fホールまで通す。
ワイヤーは100均で以前に買ったコーティングされた針金(1.5mm位の太さで、太さのわりに柔らかい)を使った。紐でも良いけど通すのが難しい。
余ってる5,6弦の巻弦を使っても良いかも。
(プロのリペアマンはベース弦の先にフォーンプラグをハンダ付けした治具を自作してる様です)
👆Fホールからジャックを引っ張り出した後にワイヤー(金色)を通した所。これが呼線になる。
④ワイヤーの先にジャックを通しワイヤーに半固定
下図の様にワイヤーをFフォールから出したジャックに通し、先を折り曲げてジャックをひっかける。
(実際は写真よりもう少し深く折り曲げた)
👇グレー線はジャックに繋がる電線。金色ぽいのがワイヤー。
(👆の写真のジャックはL11に交換後。なのでネジ部分が少し長い)
⑤ボディのジャック穴側のワイヤーにナットを通しておく(上の写真の下の方を参照)
⑥ワイヤーを引っ張ってジャックを穴から出す
ジャック取付穴側のワイヤーを引っ張っていくと、ワイヤーに引っかけられたジャックが手繰り寄せられて、穴からジャックが顔を出す。
⑦手でナットを仮締めした後、ワイヤーをはずす
穴から顔を出したジャックにナットをはめ、手で仮締め後、
強く引けばワイヤーははずれる。
(④でワイヤーに取り付ける時に、あまりガッチリ取り付けるとはずれない。かといって緩すぎるとワイヤーを手繰り寄せる時にジャックが抜ける)
⑧スパナでナットを本締めする。
念のためにアンプで音出し確認後、スパナでナットを締める。ボディに傷が着かない様に、養生テープ等で保護してから締めた方が良い。
ジャック側がナットと一緒に回らない様に、ジャックにプラグを差し込んで、プラグにテンションかけながら、締める事。
(ペンチでジャックの先を掴みながら・・・は、しない事。ジャック側のネジ山が潰れる💦)
※新しいジャックに取り換える場合
👆の手順の②の所で実施する。
どっちの線をどこに付けるか分からなくならない様に、ジャックを取り外す前に写真を撮っておいた方が良い(どんな場合も取り外し前に写真を撮っておくべし)
元のジャックの半田を溶かしながら外して、新しいジャックを半田付けする。
半田付けはコツがいるので、慣れない人はそういうサイトで事前勉強の事。
半田付けしずらく、なかなか上手く半田が乗らずに焦った・・
半田付け後、ジャックを元に位置に戻す前に、音が鳴るかのチェック実施。
まとめ
ジャックの救出は、思ったより簡単!
いわゆる「呼び線」方式やね。
細い配管内にケーブル通す時とか、色々応用されてる方式。分かってしまえば、なるほど~と思うけど、最初はボディを開ける大がかりなリペアが必要かと思った💦
👇L11ジャック(ロングタイプ)の出っ張り加減は、こんな感じ。
ま、これ位余裕がある方が、ナットが緩んでも安心かな。
あと、緩んだ時の為に👇こういうツールをギターケースに入れておきましょう。
普通の長さのジャックの方が良い場合は、こっち👇
これが見た目の上では一番しっくりくるはず。
今まで気になってた事を2023年早々にやった。
今週のお題、特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」にも乗っかり!
これで、しばらくジャックが落ち込む様な、めんどくさい事もないはず。
では/
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