SYNCROOMを始めようと思ってる人。オーディオインターフェースを買おうと思ってる人。そういう人向けに書いてみた。
詳しい情報はネット検索すれば色々出てるのでそちらを見てもらうとして、概要と分かりにくい部分を中心に。
- SYNCROOMとは
- オーディオインターフェース(=オーディオI/F)とは
- SYNCROOMに必要な機材の準備
- オーディオI/Fセットアップ
- SYNCROOMのインストール・設定
- 最後に
- おまけ(自分ちの環境・接続図)
- 購入した便利な小物(上の写真に載ってるやつ等)
SYNCROOMとは
複数の遠隔地とネットワークで接続してリアルたタイムで音声をやり取りするシステム。自宅に居ながらリモートで音楽セッション、バンド演奏、合奏が出来る。
似た様なグループ会話ができるLINEやその他の音声通話との違いは、遅延が非常に少なく合奏が出来ること。
LINEやZOOM等でリモートで繋いでお互いに歌ってみればわかるけど、遅延が酷くて成り立たない(ずれて合わせられない)。
その点、Syncroomだとリアルタイムに音楽セッションできる。遅延が僅かなので会話もスムーズ。相手が隣にいる様な感覚で出来る。まじで👍 しかも無料。(尚、Syncroomは音声のみ。映像は扱えません)
SYNCROOMのアカウントを作ると、「ルーム」と言うセッションネット会場の作成や参加が出来て、その中で演奏や会話がほぼリアルタイムに出来る。
(知り合い同士でルームを作成しても良いし(パスワード付ルームの作成が可能)、知らない人のルームに入って音楽セッションしても良い(パスワード無しの公開ルームが作れるし、ルームに入れる))
詳細は本家のこれを読んでもらう方が早い👇
SYNCROOM(シンクルーム)- 音で繋がるオンライン演奏アプリ
遅延をいかに少なくするかがポイントなので、楽器でセッションするなら後述のオーディオI/Fは必要。PC(パソコン)推奨。(会話中心とか、遅延があんまり気にならないならスマホでもオーディオI/F無しでも可)
あと、通信品質(速度や遅延)が重要なので、無線(WIFIとかキャリアとか)ではなく光通信&LANケーブルでの接続を強く推奨。
通信の品質は回線チェッカーでチェックしてみると良い👇
https://webapi.syncroom.appservice.yamaha.com/comm/static/calc_condition.html↓↓こんな感じならOK
オーディオインターフェース(=オーディオI/F)とは
パソコンやスマホの音を扱う機能の一部を代わりにやってくれる製品。パソコンやスマホの内部にもD/A変換(音声デジタルデータを音として出力できるアナログに変換する等)機能はあるけど性能的には高くない。そういう音データの処理に特化した製品で高音質・低遅延で処理できる機器。
また、入力する口(チャンネル)が複数あるので、マイクと楽器とか複数の音をPCへ出力(PC側で入力)できたりもする。
◆オーディオI/FをUSBでPCに接続して出来る事、流れ
①マイクやギター⇒「オーディオI/F」⇒「PC」
②「①やyoutubeやMP3の音: PC」⇒「オーディオI/F」⇒ヘッドフォンやアンプへ
SYNCROOMに必要な機材の準備
Internet⇐(光:有線)⇒[モデム・ルーター]⇐(LAN:有線)⇒[PC]⇐(USB)⇒[オーディオI/F]←→マイクやギター等とヘッドフォン
な環境を推奨。
◆オーディオI/F:
どんなオーディオI/Fを買えば良いかは、やりたい事にもよるけど5,6千円位からので問題ない。こだわりがあるとか楽器をたくさん接続したいとかで決めれば。「オーディオインターフェース」で検索すれば色々お勧めが出てくるので、そちらを参照下さい。
(けど、遅延が気にならない(会話するだけとか)とかなら、オーディオI/Fは無しでPCやスマホに直接マイクを接続して、オーディオI/F買う前にSYNCROOMを知る為に試すのはアリ。とにかくSYNCROOMソフトをダウンロード・インストールして試してみれば良い)
ちなみに、自分のオーディオI/Fはミキサー的な事もしたかったので「Notepad-8FX」を利用している。👇 Notepad-8FXについては👇参照。
https://amzn.to/3ZzjLlm
◆光通信とかLAN接続とかの通信環境:
無線(wifiやキャリア通信)より有線(光通信。室内はLANケーブル接続)を強く推奨
(ソフトバンクエアーとかのモバイルWIFIはお勧めしません。所詮無線なので)
通信環境については以下も参考になるかも。
◆PC(パソコン):
ここ数年以内のなら、何買っても大丈夫かと。LANが接続できる物。(LANの口が無い場合はUSB⇒LAN変換コネクタ👇を買えばLAN接続できる)
https://amzn.to/48Qo5AE <--こういうの
スマホでもできない事はないが、遅延を少なくする為にWIFI接続ではなくUSB-LANアダプタを買って有線LANで接続を推奨(オーディオI/Fと接続する為にはUSBも必要なので、USB→LAN+USBアダプタが必要)。
◆その他(ケーブル、マイク、ヘッドフォン、他)
あとヘッドフォンも必要(イヤフォンでも可)。会話用にマイク類も必要。
(他には、必要に応じてマイクケーブル、マイクスタンド、LANケーブル、USBケーブル、接続口が合わない場合は変換コネクタ(後述)等を購入)
⇒ 最後(一番下)に具体的な商品を紹介してます!(↓)
https://sky-oto.hatenablog.com/entry/202309syncroom#購入した便利な小物上の写真に載ってるやつ等
■オーディオI/Fを使わない場合
遅延はさておき、まずは試してみたい人向け。
最近のPCはマイクが最初から付いてのも多い(リモート会議用にカメラとマイクが付いてるのが多い)が、この場合は、イヤフォンさえあれば、あとはSYNCROOMソフトをインストールするだけ。
マイクが付いてない場合は接続できるマイク等を買えば良いだけ。マイクジャック等が無ければ(在っても)、USB接続するタイプのマイクを買うとか。(オーディオIF買うつもりなら、USB接続マイクは不要だけど)
オーディオI/Fセットアップ
オーディオI/Fを買ったら早速セットアップ。Windowsの場合は、その製品特有のASIO系のドライバ(特定H/Wに特化したソフトの一種と思えば良い)をインストールしないといけない。
まっ、その製品の取説に沿ってインストールし設定すればOKです。
ドライバー・ソフト類は取説に従ってダウンロードする事になると思う。取説もネットにある場合もある。ネット検索すれば、親切に解説してくれてるサイトがあったりもするのでそれも参考に。
・ASIOの概要を知りたい場合は以下が分かりやすい↓
ASIOを理解しよう。オーディオインターフェイス選びでよく失敗するドライバの罠を解説 | 弾き語りすとLABO
Soundcraft Notepad-8FX系の場合:
ちなみに、Soundcraft Notepad-8FX系のセットアップは、👇参照
◆オーディオI/Fの動作確認:
オーディオI/Fが動作してるかは下記を試すとだいたい分かる
(PCから見た音声の出力先や入力元がオーディオI/Fになっている事を確認)
- windowsの右下のスピーカーのマークをクリックしたら、接続したオーディオI/F(例えばsoundcraft等・・)が選べる様になるので、選択する。
(”サウンド出力の選択”とか”スピーカー”とか表示される所をクリックしたら選択できるはず) - 1.の後、youtube等で音を流すと、PCから音が出ずにオーディオI/Fに接続したヘッドフォンで音が聴けるはず。
(ヘッドフォンジャックからオーディオアンプ等に接続すれば、オーディオスピーカからも音が出せる。つまりDACとして使える) - windowsの設定(歯車マーク) から「サウンド」の設定の所の「(マイク)入力」そこでも接続したオーディオI/F(例:soundcraft・・)を選べる様になっているはず。
ここまで出来てるなら、オーディオI/Fが正常に接続できてると思ってほぼOK!
あとはSYNCROOMを設定するのみ。
SYNCROOMのインストール・設定
マニュアル|SYNCROOM(シンクルーム)
👆を良く読んで 紹介されてるソフトをダウンロードしてインストールしてsyncroomのセットアップをするだけです(詳しく図付きで解説されており、必読!!)。
SYNCROOM(シンクルーム)の使い方、設定、遅延対策を解説。無料で自宅セッションを楽しもう! | 弾き語りすとLABO
も分かりやすい。
★(重要)補足としては、
- SYNCROOMソフトの「設定」-「コントロールパネル」でのバッファーサイズの指定または遅延のms指定は、値を小さめに設定するの方が遅延が少なくなる。けど小さくし過ぎると音飛びやプチプチ音が入る場合があるので、そうならない程度に調整する。
尚、 「Soundcraft Notepad」シリーズのオーディオI/Fはコントロールパネルを押しても無反応で「Soundcraft USB Audio Control Panel」側で設定した。 - もしオーディオI/F接続しないのであれば、「オーディオデバイス」の欄はデフォルトのまま修正せずに使えたりするはず(環境にもよるが)。
オーディオI/F使う場合は、正しくドライバー類がインストールされていれば「オーディオデバイス」の欄に候補が表示され、それを選択。 - SYNCROOMソフトの「設定」画面の左下の方の「環境チェッカー」にてチェックしたら、環境改善のヒントが掴める(必ず1回はチェックする事)
- オーディオI/Fのゲインやボリュームは歪まない程度に上げ気味の方が良いと思う。(セッション等で大き過ぎれば下げれば良い)
- 設定例👇 あくまでも例なので、入力のモニタリングはONしてもらって良いし、オーディオI/Fや個々の環境によって異なるので参考程度に。
👆バッファーサイズが0になってるけど「Soundcraft Notepad」シリーズはこの表示に反映されないのかな。インストールした「Soundcraft USB Audio Control Panel」の方を参照する。
- 自分のアカウントを作って、TESTルームに入り、自分が発したマイクや楽器の音が3秒後に返ってきたらひとまず成功!!
TESTルームは「ルーム一覧👇」の一番下にある。
- 不自然なエコーやハウリングが起きる場合は、オーディオi/fのループバックをOFFにするとかSYNCROOMの設定の入力のモニタリングをOFFにするとか、要調整。
- DAW等の出力を使いたい人は、オーディオデバイス(上図で”ASIO”となってる所)を”VSTモード”とにして設定すれば使える。DAW側のギターエフェクターを使いたいとかの場合。(興味ある人はDAWの勉強と、マニュアル|SYNCROOM(シンクルーム)の「VST連携機能の使用方法」を参照)
Guiter等⇒オーディオI/F⇔PC[⇔DAW(VST)⇔SYNCROOM]⇔ネット
↓
ヘッドフォン
(DAW側でオーディオI/Fのどのchからの音をDAWで処理するか指定できる。つまりオーディオI/Fにツ突っ込んだマイクとギターのギター出力だけDAWでエフェクトかける等が出来る)
最後に
SYNCROOMは、音楽セッションは勿論だけど打ち合わせやリモート飲み会にもうってつけ。遅延が少ないから会話しやすくビール🍺もすすむ😁
バンドでの選曲や打ち合わせは音を流しながらできるので絶対に便利!
(他のPCはスマホとかポータブルプレヤーとかのイヤフォンジャックからオーディオI/Fの空きチャンネルに接続すれば音を流せる。ループバック機能を使ってもよいけどハウリングに注意⇒https://sky-oto.hatenablog.com/entry/202304_8fx 参照)
オーディオI/FはDACの代わりにもなるし、興味があるなら安いので良いので1つ買っとけばよいかと思う。(音質にとことん拘るなら高いのをどうぞー)
あと、SYNCROOMは音だけで映像は扱わない。映像も扱いたいなら映像のみZOOMやLINEを併用する方法もあるが、その映像は遅延があるので音と映像はずれる。それでもおもしろいかもね、自分はやった事ないけど。
おまけ(自分ちの環境・接続図)
忘備録も兼ねて自分が使ってる環境を紹介。
(👆クリックしたら図は拡大できる)
あっ!SYNCROOMするだけなら上図の右下の部分だけで十分👆(残りはオーディオ系なので直接は関係ないです💦)
オーディオアンプからディスクトップPCへ別のオーディオI/Fを介した別ルートもあるけど上図は省略。 中型スピーカーはJBL。
ギターは👇DI(キャビネットシュミレータ付き)経由でオーディオI/Fに接続してる。
Behringer GI100 (何故かファンタム電源だとノイズが乗るので、電池アダプタへ9V電源を供給できる様にして使ってる)
けど、これは別に必須ではない。ただ何かエフェクターを介した方が良い音にはなる。(ブースターとかオーバドライブ系でもOK。GAINを下げればクリーントーンも可だし)
オーディオアンプはこれ👇使ってる(高くないやつ)ヘッドフォンで聴くなら不要だけど
こんな感じで接続👇
👆ゲインやLEVELは4時の位置くらいを基本に調整。CH-7,8のLEVELはループバック量の調整になるので普段はゼロにしてる。
左からケーブル「黒はギターからCH-1、紫はマイクからCH-2、CH-3,4は空き、黒(赤/白)はノートPCからのをピンジャック⇒RCAにしてCH-5,6に、緑のがUSB、白ぽいケーブルはAUX出力からRCAアダプタを介してオーディオアンプへ(フィギア(誰でしょう?)が担いでるw)、マスター出力はXLR(メス)-フォン(メス)&フォン-RCAアダプタを接続してオーディオに接続できる様にしてるが現状は未接続、右端の黒はヘッドフォン」
👇
オーディオI/Fの詳細な流れや操作は以下も参照(特にSoundcraft Notepadユーザ向けだが、他の機種も参考にはなる...かな)
購入した便利な小物(上の写真に載ってるやつ等)
色々変換コネクター等を購入(詳細は商品名をクリック)
・ステレオアナログ系(ジャックが合えばOK。他にも色々ある)
AuxOutからRCAに変換してアンプに接続する為に使ってる
YPP122
・モノラルアナログ系(2本でステレオ)
・XLR(3極:L+R+GND。キャノン)バランス接続系
マイクは会話の為に必要
MIX030マイクケーブル 3m XLRキャノン
・マイクスタンド(在ると便利)
CDA5B デスクアームスタンド
とか
・デジタル(USBケーブル)
OYAIDE ( オヤイデ ) / d+USB class B/2.0 USBケーブル
↑まぁこんな高いのではなく、普通のUSBケーブルで十分だけど...
・その他
Soundcraft ( サウンドクラフト ) / Notepad-8FX
あと、サウンドハウスは商品にもよるが基本的に2千円以上買わないと送料がかかるので纏め買いがお得。
興味がある人はお試しあれ
では/
追記: 今週のお題(前回のお題か)「乗ったことがある動物」らしいけど一度も乗った事ない(たぶん)。子供達は小さい時にイルカに乗るって言うか掴まって一緒に泳いだ経験がある。ちょっと羨ましい
↓↓↓スマホsim契約見直しで安くなる
リモートセッションするならアドリブは出来た方が
オーディオ環境を整えて
クラシックしか経験ないなら
ネットワーク
バンド組む