そらのおとを聴け♪ (定年退職 後 第二の人生 を楽しむ)

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アドリブってどうやるの (初めてのアドリブ 初心者 ギター) 

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ロックやブルース、ジャズ、ファンク、カントリーやブルーグラスなどの音楽では、間違いなくアドリブソロが登場します。事前に考えてソロする場合もありますが、やはりアドリブは楽器演奏の醍醐味!

多くの方がアドリブについて色んな説明をされてますが、レベルに合ってない情報を見ても混乱するだけ。
スケールを覚えて・・とか、コードが○○の場合は・・とかの説明が多いですが、アドリブ初心者が理論的な話からアドリブに入ると、ろくな事はない と思っています
アドリブ どうやれば良いか全く分からない人向けに、アドリブの始め方についてギターを中心に簡単に書いてみます。他の楽器でも基本は同じです(ある程度アドリブできる人はスルー下さい)

あくまでもアドリブの入り口付近で迷ってるアドリブ初心者向けです。(簡単なコードや 単音で童謡位はゆっくりでも弾けるレベルであれば大丈夫)
 ⇒ スケール云々やコードトーン云々等の理屈の前に、アドリブの本質(自分の耳と感覚で弾く)の把握の事を、ここでは「第一段階」と勝手に呼んで説明を試みています。まずは感覚を掴む事から。

良くある勘違い、良くある質問(FAQ)(第一段階レベルの人向け)

( ☟ あくまでも、第一段階向けの回答です)

 1.絶対音感が必要では?
 ⇒ 絶対音感全く不要大事なのは相対音感で、聞いた事ある曲に合わせて、鼻歌で適当にふふふー🎵と歌えるなら大丈夫!(正確に歌えなくても、人が聞いて、あの曲かぁー って分れば合格)

 また、何か楽器で音を1音鳴らして、それと同じ音程を探して弾ければOK(何度か間違えてよいので、最終的にその音程と同じ音が見つけられれば合格)

 少なくとも、音がはずれてるか どうか位は音を聞いて判断できるよね。(できないとアドリブは出来ません)

2.ギターの指板上の音名(ドとかレとか・・・)を全部覚えてないとダメ?
 ⇒ 覚えてなくてもOKそりゃ、覚えてるに越したことないけど、アドリブができないと言う事と、指板の音名覚えてない事とは全く別の話。 但し、開放弦やローポジションの音程位は最低限覚えておこう(でないとチューニングも出来ないよ)。

3.音楽理論を知っておく必要があるのでは?
 ⇒ この段階では特に不要。音楽理論を全く知らなくてもアドリブはできる。(いきなり音楽理論からアドリブに入る方が危険な気する) 

音楽理論を知らなくても曲を作ったりアドリブしたりは出来る。知ってる方が幅は広がるけど、スタートとしては知らなくて良い。最低限の音感があれば大丈夫。

(この段階では知ら無くても良い。知らなくてもかなりのレベルまでは大丈夫)

4.コードトーンやスケールを覚える必要があるか(必須か)?
 ⇒ 最初は不要(必須ではない)。普通にドレミ・・・程度が弾ける事は必要(ドレミもスケールだけど、このレベルではスケールと言う言葉に捕らわれない事)。そりゃー色んなスケールやコードトーン覚えてる方が便利だけど、アドリブが全くできない人は、それ以前の問題。まずはスケールがどうとか、コードトーンがどうとか考える前に、やってみよう。

5.習いにいかないとアドリブできない?
 ⇒ そんな事は全然ない。独学で問題なし。
 習わないと全くアドリブできないと言う人は、習いにいっても挫折するかも。ある程度アドリブの感覚が判ってる人は習いに行けば上達は早いとは思いますが。

6.耳コピできない人はアドリブできない
 ⇒ これは、YES耳コピをある程度はできる位の音感がないとアドリブは厳しいかも・・・。
後で説明するアドリブの始め方は、アドリブだけでなく耳コピの時にも必要になる。

 耳コピ= 楽譜なしで、音源を何度も聴いて、音を取っていく。
 直ぐとれるメロディもあれば、音の並びによっては何度聞いてもなかなか取れない音もあるので、簡単なメロディから試せばと。

7.耳で聞いた音や頭で鳴ってる音をすぐに指版や鍵盤上の音にできないとダメか?
 ⇒ 絶対音感がないとそんなの一発では無理ムリ! 殆どの人は絶対音感が無いので、まず1つの音を指版上(鍵盤上)で探して見つけられれば、そこからの相対的な場所はだんだんわかる様になる(まずは押さえた指版の近くの音だけで良いので)

 (但し、キーが最初から分かってれば、一発でも可だけど、後述)

弾いた音の近くの音(1音上とか3音下とか5音上とか)は感覚的に弾ける様に指版(鍵盤)に慣れていく事は必要。

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アドリブの始め方(第一段階) (耳&脳内の音⇒弾く)

1)聞き慣れる

カッコいいと思うアドリブの入った曲をどんどん聴く事。これが実は一番重要かも。聴いて耳馴染みになる事。例えばジャズを弾きたいならジャズを聴きまくって、リズム(ノリ)やメロディー、構成、アドリブ に馴染む事。

たくさん聴くほど、鼻歌アドリブが上手になる。まずは弾く事より聴く事優先。

2)良く登場するフレーズを弾いてみる

 聴いてると何度も登場する定番フレーズがある事に気づくと思う。

教則本や、youtubeなんかで そういうフレーズを紹介してるのもあるし、幾つかは弾いて覚えましょう。こういうフレーズを増やす事は大事。

3)くちづさむ(スキャット。鼻歌アドリブ)

 何か知ってる曲を流して、それに対して口で(鼻歌で)アドリブができるかな? 歌の合間や,歌と同時にメロディー以外の音程を歌うとか(ハモリではなく。メロディを簡略化したり崩したりして)できる? 鼻歌でできない事は楽器で弾けないよ。いわゆるスキャットと言うやつ(スキャット程カッコよくなくて良く、音を外してなければOK)。

・曲はできるだけ簡単な曲で自分が一番慣れ親しんでる曲。あとブルースは、お勧めです。
・音数は少なくても良い。音とリズムが曲に合ってる(はずしてない)事が大事
リズムを変えれば結構カッコよくなる。
1小節に1,2音のアドリブでOKたいがい、意識してなくてもコードの構成音を知らなくても自然にコードトーンになったりする。今は意識しなくても良いけど

・覚えたお気に入りフレーズも入れてみる

このスキャット・脳内アドリブが出来る様になる事は、楽器が上手く弾ける事と同じ位にアドリブには大事

4)脳内で口づさみ(脳内アドリブ)それを楽器で表現

  簡単なスキャット的なアドリブが出来るなら、それを楽器で表現するだけ。(楽譜とかコード表とか見ずに、まずは曲を聴きながら弾く)

 頭(脳内)で口づさみ(脳内スキャット。口に出しても良いけど)、それを楽器で表現する。

 目的は自分の頭内(or鼻歌)で鳴る音をギータ指板(ピアノ鍵盤)上で(ゆっくりと間違いながら、探しながらで良いので)鳴らせる様になる事。

鼻歌のイラスト(男性)

5)楽譜は見ない事(追記)

楽譜を見ていては、アドリブできる様になりません。楽譜⇒弾くは止めて、脳内音→弾く とする事。
(見るとしても「コード譜」程度に。楽譜に書いた人のアドリブを弾くと言うのも、アドリブの感覚が解る様になるまで辞める事。人のアドリブを真似るなら耳で聴いて真似る)

あと、簡単な曲(童謡とか)なら楽譜無しでなんとなく弾けるよね。メロディーを崩して弾く、リズムを変えて弾く、これもアドリブの一種です。

ちなみに、楽譜読める事とアドリブできる事とは全く関係ありません。

6)ドレミは練習しておく(ギターの場合。追記)

ギターの場合、ドレミ・・・(キーはCでOK)をローポジションからハイポジまで弾ける様にCAGEDシステム(ポジション)で練習しておく。

これは指版上の音名を覚えるのが目的ではなく、各弦の音の配置(相対的な音の配置)運指に慣れる事が目的。(いわゆる普通のドレミファソラシドを弾ければ、ドリアンスケールがどうとか、ペンタとかの知識は、この段階では不要。
キーはCのみで良い。キーが変わったら平行移動するだけなので気にしない(移動ド))

CAGEDシステム(CAGEDポジション)は、長くなるので説明省略するけど、このキーワードで検索すれば色々出てくるので参照の事。

7)鼻歌アドリブを楽器で表現するヒント(ギター中心に記載)

以下は鼻歌アドリブを楽器で表現する為のヒント。

弾きたい音を探しながらでも弾いていくうちに、なんとなく音と指板・ポジションの関係が分ってくる・・と言うのが本当は一番良い方法。

移動ド方式で

 ちなみに、簡単なメロディ(童謡とか)を聴いて、移動ドでドレミで言えるかな? 

例えばニ長調(=キーD)にした「チョウチョ」の音は、ラファ#ファ#ー・・・(固定ド)だけど、レの位置をドと思えば、ソミミー・・・  に聞こえる。これを移動ド(相対音音階)。聴いた曲をこの「移動ド」(階名とも言う)で音階が言えるならバッチリ。

脳内でスキャット的にアドリブしたメロディーはこの移動ドの音程で聞こえるなら、それを楽器で弾けば良い。もしキーがEならミの場所をドと思って弾く(ギターは、割とやりやすいけど、ピアノは逆に難しいかな・・)

 移動ドで音が取れない(ドレミで言えない)人は、気にせずにギターの指板上で、その脳内の音と同じ音程を見つけて、ゆっくりと弾いてみて。

   とにかく自分の弾こうと思ってる音(脳内の音、もしくは聞こえてくる音)を指板上で弾けるのが一番。⇒ そうする為には、最初の一音は合う音を探しなら弾く事になるけど、それでOk。キーが最初から解っていれば、さらに弾きやすいけど。

 キー,調の見つけ方(移動ドのド)

話が前後したけど、キーを見つけておけば、移動ドのドがどこにあるか分る。キー=調の事。(キーが判ったとして、ギターの指板上のどこかは指板全部覚えてなくても、順番にフレット数えれば解るし)

例)キーC=ハ長調(移動ドの位置は絶対音のド)。キーE=ホ長調(絶対音のミが移動ドのドの位置。ミの場所は6弦or1弦の開放弦や4弦の2フレット目・・位は判るよね。ハイポジションは数えないと直ぐに分らないとしても)

キーの見つけ方は、「ド」(=絶対音ではないよ)って感じる音(前述のチョウチョ・・の音階の話を参照)。
ドと感じた音が絶対音では何の音になるかを、楽器弾いて合う音を探せば良い

👆の方法は出来ない人もいるみたい。できなくてもアドリブできてる人もいるので落胆しない様に。尚、最初からその曲のキーが判ってるなら、自分で探さなくて良いけどね。

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★2024追記:お勧め動画

以下のyoutubeは是非参照ください。その通りだと思います。


👆この方のチャンネルはジャズに限らず、考え方は絶対に参考になると思う👇

https://www.youtube.com/watch?v=5rClyDVYhkM 「アドリブは耳を頼りにやっていたものに理論を後付けしたものです。Youtubeにある多くのレッスンが『感性』よりも『知性』の情報に縛られているのが難点で、特に初心者にとっては有害だと思います。」とおっしゃってますが、その通りだと思う。

 その後のステップ(第二段階)(慣れ、真似、少しスケールも)

☝第一段階の超簡単なダサいアドリブがなんとなく出来たら(アドリブの糸口が掴めたら)、ネットで色々書かれてる様なアドリブの練習をすればカッコ良くなっていくと思う。

以下、ここでは詳しくは書かないけど、ポイントのみ羅列

◆とにかく曲を聴いて、アドリブを聴いて、聴き慣れる事はすごく大切。

◆カッコいいと思ったフレーズを真似てみる((耳⇒脳⇒弾く))
◆定番的なフレーズを覚える(ブルース、ロック、ジャズ各々に定番フレーズあり)

ここまでは第一段階と同様に続ける事。

あと、

◆スケール(まずは普通のメジャースケールと、メジャーペンタトニックとマイナーペンタトニック)は覚える。あとブルーノートは大事!

 ⇒ペンタトニックは、解説が山ほどあるけど、これを覚えた事によって、ペンタトニックのスケールを行ったり来たりするだけ(つまり脳内の音を経由せず、機械的に指で弾いてるだけ)になりがちなので注意。(確かに外しにくい、色んなスケールで共通となる音階を含んで便利だけど)

★重要★どんな音(音程)を弾こうと思って、そこを押さえて音出したのか、意識できてる事が大切脳内で弾こうと思った音を出す為に弾く

◆知らない曲でも、流れてる曲に合わせて適当にアドリブで合わせてみる事は練習になる。
ピアノ, 手, ピアニスト, ピアノ鍵盤, 音楽, キー, 鍵盤楽器

最初にブルースのアドリブから入って、その後 徐々にロックやジャズに入る方が良いと思う。ブルースは比較的登場するコードが少ない為(例外もあるが)、アドリブの感覚が早く掴めると思う。(ブルースとジャズは全然違うから意味ないと言う意見もあるけど、個人的にはそんな事は全然ないと思う。ジャズはブルースの一形態とも言えるし。ロックもブルースとカントリーから生まれた物。ただブルースの沼にハマると、他にいけなくなる可能性はあるけどーw)

(第二段階 その2)(理論的・機械的・勉強)

◆コード トーンを意識する(考えるより感覚的に意識できるのが一番良い。練習としてはコード構成音を理解して意識的弾いてみる事もする)

◆指版上の音の特性や音楽理論も勉強する。と必然的にコードやらスケールやらも学ぶ事になる

これらは、教則本youtubeやブログで色んな方が解説されてので、そちらをどうぞー
但し、上の”★重要★”で書いた事を常に意識する事。でないと、つまらないアドリブになるし応用が効かない。ヽ(*゚∀゚*)ノ

最後に(追記)

 理屈ではなく、自分の耳と感覚で弾くのがアドリブの本質です。第一段階ではその事を分ってもらおうと思って書きました。
音をはずしてる とか 気持ち悪いとか、カッコよくないとか、自分の耳の感覚が一番大切(自然と はずしてない、気持ちいい、カッコいい音を弾く様になる事が理想。そうなると自然にコードに沿った音にもなってくる。結果的に理論に沿ってる事になる)

 理屈からアドリブに入る人が多い様な気がしますが(ここでは第二段階として少し触れてますが、理論とかコードとかスケールとか・・)(ネット等の情報過多による弊害かな?) ある程度感覚を掴んでから、理屈を勉強していく方が良いと思います

曲や自分で弾いた音を聴きながら⇒①脳内でアドリブ⇒②その音を指で指板を押さえて弾く の繰り返し。(①と②の順序は一瞬で同時進行に近い。手癖で逆転の場合もありえるけど・・・)
さらに、理論&指板の理解&フレーズ覚える等で引出しを増やせば良いと思う。

頭の中で自分の弾きたいアドリブメロディーが浮かぶかどうか。スケールやコードトーン等は、頭の中のアドリブメロディーと結びつく事で生きてきます。

難しいですね、説明するの。自分も完璧にできてる訳ではないし。

また、再度書き直すかも・・・。では!

👇これも参考に!

ネットセッションどうですか?👇